鬼に横道(よこしま)なきものを

新しい年度が始まりました。
昨年も春は、今日と同じように日差しは明るく、花はは変わらず咲いていて、たくさんの方々が暗いニュースに気持ちを引っ張られないようにと、努めて明るい方を見よう、とされていらっしゃったように感じます。
それでも、一年前の4月、所用を済ませ、真っ暗になった繁華街を歩くの辛いものがありました。

感染症はまだもう少し、形を変えて続きそうな気配がします。それと共にこれまでのあたり前が、実は全く当たり前ではなかったということに、多くの方が気付き始めています。
毎日「会社」に行かずとも仕事はリモートで十分できてしまうこと、学校という器で子供たちを集めて均質の学びを与えなくとも、オンラインから学びを深める体験も十分可能だ、ということ。保育の場もオンラインで提供されていた方々もいて、もちろん十分ではないにしても、それらはリアルを補う、というものではなく、そこで生まれていたものは新しい場であり、新しい価値でした。

リアルに会うことがリスクとされる日々は今も続いていて、本当に大切な人や体験したいことがあれば、そのリスクを冒してでも人は動くということも明らかになりました。
冒頭の、「鬼に横道(よこしま)なきものを」、という言葉は、和田裕美さんが神田明神の宮司さんに教わった言葉としてある機関誌で紹介されていました。
この言葉の意味を和田裕美さんは「鬼には鬼の正しさ」があって、これからは、「みんなそれぞれの正解」の中で生きているようになる。そう説明されていました。
違いを認め合いながらそれぞれの道を行く。
大切だからこそ、リアルに会う。
大切だからこそ、リアルを避ける。
それは、危険を冒すことを奨励しているのはなく、過剰な危機管理を奨励するものでもない。
おかれた状況と互いの価値観や世界観の中でどちらの選択も間違いではない。感染症は、そんな世界観を浸透させているようにも思います。

あなたが大切にしたい道はなんですか?


事業再構築補助金
やっと公募要領が3月26日に発表されましたが、その後も毎日のように改訂版が発表されるので、中々落ち着かない補助金です。某産業局担当官がいみじくも、「第一回目の採択状況をみて、現実的な採択基準が明らかになるの」とおっしゃったとのこと。まさにこの迷走状態に終止符を打つのは、応募された方々の「計画」と実際の予算規模から何を採択基準とするか、という現実的な判断だろうと思います。

そんななか、要領公表前からご相談を頂いていた方には、すでに申請サポートのお手伝いをさせて頂いています。もちろんそれは、申請書の代筆ではなく、事業の構造を言語化し、客観性をもって伝える、そして経営者としてなにより大切な「次の構想」を考え、創るお手伝いです。
すでに私のキャパを超えそうな、件数になっており、これ以上の対応は難しいのですが、もしご興味のある方は、お問い合わせください。
この補助金は2次も3次もチャンスはございます。


全三回ひらカレッジ「ワークスタイル読書会」

全三回ともに緊急事態宣言中の開催となり、初回も二回目も積極的な広報を控えながらの開催でしたが、どの会も主催する北大阪商工会議所さまのKPIを満たした参加者数となりました。

特に3回目は、会場一杯の参加者に方にお集まりいただき、盛会のうちに終了しました。
鬼に横道なきものをの言葉どおり、書籍の解釈に正しい、間違いはなく、それぞれの価値観、世界観で受け取るものがちがっていてもまるでいいのです。
その解釈や気づきを安心・安全な場で対話によってシェアすることで、知識が知恵としてその人の人生に刻まれていく。

頂戴したアンケートの参加者満足度実は全ての参加者さまから「満足」を頂戴することが出来ました。

スタッフの方々のご配慮で感染症への配慮も十分行き届いた空間で、安心・安全な場づくりができたことも大きかったと思います。

ありがとうございました。

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