会社概要

社名
株式会社オフィスやまもと

代表
代表取締役 社長 山本 容子

所在地
京都市下京区室町通綾小路上る鶏鉾町480番地
オフィスワン四条烏丸13 学び場とびら

開業
2014年4月

経歴

1960年、京都府 新婚時代を亀岡市の小さな神社の社務所に暮らしていた両親のもとに生まれる。
関西大学を卒業後、あこがれだった生協書籍部に就職。店長となる。
出産を機に地元商工会経営相談員となる。経営相談員として22年。
南北に長い京都府内すべての商工会を廻る。

その後、 中小企業庁直轄コーディネーター(よろず支援拠点)を6年経験。
(2017〜2019年までチーフコーディネーター)

年間経営相談はコンスタントに450件。起業女性の創業融資は全件通す。
債務超過企業を単年度黒字に導きV字回復させる。
どんな相談で来られた方からも、『山本さんとしゃべって、頭が整理できました』と言われてきた。

独立後、知人がM&Aで購入した会社の雇われ社長となるも、着任半年で社員の離反にあう。
同じタイミングで株主からも手ひどい裏切りに合い 「人生終わった」と、孤独と絶望を味わう。

師匠の「他人から投げつけられたつぶては仕返しに使わなければ、あなたの城を築く礎になる」との言葉を支えに雇われ社長卒業に向け動き始める。

そんなおり、事業再構築補助金の相談をいただき、真摯に取り組む。
これまでに8社取組み5社採択される。

補助金申請書サポートを通じ、経営者の想いを形にして道を創る「未来経営デザイン」を開発する。
地方の小さな会社が地元を支え、
地域を支え、日本を支えているという思いで、
小さな会社が自らの力で経済の好循環を生み出す
サポートをしている。

決算書の数字から見えてくるもの

経営者の方のご相談に乗ることを始め約30年、いつもお金と向かい合わせになる経験をしてきました。
最初は地元の小さな商工会で、数百万円の小口融資の斡旋をするところから始まりました。
やがて私が関わり金融機関に斡旋した融資資金の総額が1年で2億円を超えるようになりました。

その後、京都府商工会連合会で経営安定特別相談室長として、毎日のように様々な決算書を見させていただく経験を経て、こんなふうに感じるようになりました。

「視覚的に見えるのはただの数字。だけど、決算書には会社の物語が秘められている」

たとえば……
ある会社の損益計算書を見たときに、
「あぁこの会社は、マネジメントが混乱しているのではないかな」と、感じました。
後日担当者から「現場は人が多すぎるぐらい配置されているのですが、それでも人手不足だというのです…」という話を聞きました。
現場の混乱は、数字に出るのです。

貸借対照表とは、ある一時点の会社の資産と借金を並べて俯瞰する役割をもったペーパーですが、この資産の部にも、いろいろ課題が隠れていることもあります。
資産が多いことが一概に良いことではなく、経営者の心の詰まりや固定概念が資産の中に隠れていることもあります。

いずれにしても、相談室に持ち込まれる決算書には、どこか課題が隠れているのです。
決算書をみれば、経営者の方が、心を痛めていらっしゃるか、もしくは、開き直って過ごしていらっしゃるかが、なんとなく透けて見えるようになりました。

私とお金の原点

少し自身の話になります。
私は実は小さな頃から、お金を使うことにもいただくことにも罪悪感をもって過ごしていました。

それは、幼少期、10円を祖母からもらってワクワクしながら駄菓子屋さんにいった時のこと。
駄菓子屋さんの入り口で握りしめてた大切な10円玉を落としたんです。
探しても探してもなくて途方に暮れて、でも泣かないで母にちゃんといわなくっちゃ、大きな声で「10円ちゃんなくなっちゃった~」と言いながら家に帰ったのです。
すると、母は逆上しました。大切なお金をなくしたのに、この娘は反省がないと思ったのでしょう。
母の大怒りを受けたことは、この年齢になっても鮮明に覚えている出来事。
手の中のワクワクが、一瞬で途方に暮れる「事件」へと変わりました。

そしてあの「事件」を機に私にはお金をあつかう資格はないという固定概念が育ちました。

お金には色がある

たくさんの会社さんと出会い、お金を見ることで身に染みて感じたことがあります。
それは、お金は「何色にでも染まるんだな」ということ。

お金は、どんな思いでいただき、使うのか、その扱い方次第で色が変わるのです。
どこか詰まりがあれば濁った色になります。

決算書を拝見することは、事業における詰まり、色の存在を知ることです。
その詰まりの根本を紐解き、綺麗な清色にするということが、まず第一段階。
次に、未来はどんな色にしていくのか、ビジョンを正しく見える化すること。
そして、ビジョンに向かって経営・行動を伴走することで物語を次へ進める。

わたしのお役目

あの日、母はわたしにお金をあつかう資格がないと教えようと思ってあんなに怒ったわけではないのです。
私が、出来事の中から「罪悪感」という感情を選び取った、ただそれだけのことでした。
お金というものの価値は、無色透明の目に見えないものです。
ただ、お金にかかわる人によって、こんなにも色が変わってしまう。
だからずっと怖かったのです。

経営コンサルタントとして、お客様と対話することは、経営者の方がこれまで生み出してきた価値を再定義し、新たな物語を紡ぐこと。

それは、わたしにとっても、人生という物語を再定義してゆく営みで、今もその真最中です。

経営コンサルタントとしてのビジョン

仕事は売り上げや収入のためではなく、その先に実現した世界で、お客様に愛を届け、お客様を幸せにするためのもの。
そうであれば、どんなに規模が小さくともそこに誇りと輝きが生れ、働く人も幸せになる。
そんな世界が広がることが私の願いです。