【詐欺ではないけど、業務上横領にあった私の過去】
過去、とある方が購入されたお会社の代表取締役を務めていました。そもそもその業界を知らない私になんで?ということだったのですが、疑うこともなく、コロナ禍で行き詰っていた自分と向き合うことなく、乗っかった話です。
とはいえ、私は極めて真面目にその責を全うしようとしていました。
株主となった方の口癖は「M&Aのプロ中のプロだから」でした。実際、高学歴、大企業で大きな役職を持っておられ、お仕事としてM&Aの経験もたくさん持っておられコツコツ継続される習慣化のプロでもありました。
地元では小さな事業体の代表を務めておられました。
その方の指示通り、会社を廻そうとしていると、坂道を転がり落ちるように状況は悪化。あっという間に売上の98%を失くしてしまう事態に陥りました。
それでも事業は廻さなければいけません。
早朝シフトを終え(現場作業も一部になっておりました)事務所に戻ると、照明も暖房つきっぱなしで誰もいない事務所私の机の上には、3500万引き出された貯金通帳と臨時株主総会、決議案がおいてありました。曰く、株主総会を開き、この会社の株を山本容子に売却することを決議。株式購入代金は、会社が一旦立替える。
リアル「火曜サスペンス劇場」でした。
なにが起こったか、どうすればいいか、全くわかりませんでしたが、
この時、
被害者になることだけはしない。と決めました。
もう4年も前の話です。もちろんお金は会社に戻していただき、私は正式な手続きを経て会社の代表をおりました。
ただなぜ、このような出来事を自分が引き起こしたのか、その原因をずっと考えていました。
先日、詐欺をする人は、相手を騙せると思って見下している人。詐欺にあう人は、詐欺をスゴイ相手と認識しスゴイ提案を頂いているスゴイ私という世界観で、周りを見下している人。共通項は見下し思考。というお話を聞く機会がありました。なぜ、あのような事態を創ったのか?4年間持ち続けていた、私の疑問が溶けた瞬間でした。

最近は、誰でも儲かる、楽して儲かると持ちかける投資詐欺が横行していると聞きます。
私の友人も、「素晴らしい方に出会ってビジネスを一緒するの」と言って、大きな詐欺に出会いました。詐欺師はとてもエリートで紳士淑女です。一見しただけでは、見抜けません。もしとても、素敵なお話をあなたのもとに運んでくれる、紳士淑女がやってきたら、その時に、自分に問うてください。
動機善なりや?私心なかりしや?
これは、稲盛和夫さんが第二電電を立ち上げるときにご自身に問われた言葉だそうです。
なにかやろうとするとき自分の心の中に、一ミクロンでも見下しを感じたら、立ち止まる時です。




