なんために創っていますか?
展示会のシーズンがやってきました。10月から11月中下旬までは東京や地方地域で開催される展示会やビジネスマッチング会などが目白押しのシーズンとなりました。商品開発中の企業さんはモニターを募集されることでしょうし、試作品に対して意見を頂こうと準備されている企業様もおられるかもしれません。開発した商品のお披露目という企業様もいらっしゃるでしょう。業者さんに依頼し、お金をかけてブースも最終に近い仕込みに入っておられるかもしれません。
さて、そんな時、陥りがちなのが自分のこだわりの追及。もちろん自分の世界観をしっかり発信することはめっちゃ大事。同じようなコンセプトに見えても全然バックグランドの思想が違えば、人はそのバックグランドに魅力を感じあなたの商品を手にすることもあるでしょう。
でも、その前にしっかり考えてほしい事。それは、今のやり方でお客さんに伝わっていますか??ということ。
尖っていることも世界観をつたえるのと同じぐらい大事。どんどん尖ってほしいと思います。99人が嫌いと言っても、そのうち1人が強烈に好きだったら、10000人集まる「場」では確実に100人の市場が狙えます。
それが独りよがりになってさえいなければいいのです。
独りよがりか、尖ってるか。
この、見極めは一見難しいようで、実はとても簡単にできること。なぜなら、具体的な顧客像が描けているかいないか!の違い。ただそれだけ。具体的な顧客像って新製品だからわからい。と思った瞬間その商品はアウト!ビジネスモデルを描かず開発した、独りよがりな商品なのです。モノがあふれ、たいていのことに「不便」も感じない時代。商品開発のネタを探すのは並大抵ではありませんね。だからこそ。最初に考えるのは、「誰を幸せにするか」この「誰」が描けず、幸せが定義することが「ビジネスモデル」を描くということ。
目的はなんでしたか?
いざ開発してみると、業界の常識や、固定概念でどんどん当初の「誰」と「幸せ」から遠ざかっていきます。これは開発時に「ビジネスモデル」をしっかり作ったり、共有するプロセスを経ていないと、簡単に業界の常識に流されてしまいます。流されていないつもりでいても、実は周辺がそのまま肝の部分が流されていたりします。
常に目的を明確に、目標数値を意識する!
何のために開発したのか?=誰を幸せにするためなのか。展示会ではどうすれば幸せにする予定の「誰」に出あえるのか。マーケティングのスタート地点はそこにあります。「誰」(一般的にはターゲット顧客というのですが)が不明確だと、展示会出展コンセプトそのものがブレてしまいますね。
そのために、「ビジネスモデルキャンパス」「バリュープロポジション」を使いこなしましょう。この2つのツールは顧客の気付かない課題を見える化するとともに、商品開発の肝を明確にします。これが知恵のある商品開発です。