おはようございます。
昨日の京都北部出張で感じたことをまとめました。
価値をデザインするとは?
◇小さな会社のHPはどんなに素敵でも太平洋に浮かぶ小舟
昨日は北部出張。
特急出発ギリギリになった原因は、発券作業を担当した駅員さん、なんと行きの特急券を2枚発行し、乗車券を発行していなかったのが原因。
なんどもボタン押してるな~とおもってはいたのですが・・・。
社内で車掌さんと確認中に気付き対応いただき、事なきを得ました。
さて、北部出張のきっかけは、某社の社長さんより、「ホームページを作ったのに、販売が一向に伸びない」「なんでやねん」という相談。
社長さんのいわれるHPを拝見すると、セオリー通りに作られている、なんなら優良事例と思われるぐらい完成度、高かったです。
HP、もしくはIT活用情報発信あるあるの事例です。
小さな会社のHPはどんなに素敵でも太平洋に浮かぶ小舟
そうなんですよ。
大きな資本投下をしてSEO対策だとか、FB広告とかうたない、小さな会社のHP。作っただけでは、太平洋に浮かぶ小舟クラス。
まずそのことを自覚しましょう。
そのうえでできることを一緒に考える。
このタイミングでIT業者さんや、専門知識は不要です。
普段の販売はどうなのか、お聞きすると店頭小売と通販だそう。
通販のお客様には年2回のレターとチラシを贈っていらっしゃるそうで、通販のお客様にHPで買って頂ければとHPを作ったそうです。
しかし!
レターにも、チラシにも、HPで買えることが一行も書いてな~い。
URLは描いているけど小さくて見えない。
(ハ〇キルーペ並みに大声で言いたいところ)
1.HPに行ってみやすい関係を創る
これ、たぶんITの専門家さんや業者さんが対応されていたら、広告を打つとかそんな話になったと思いますが、それ以前の、既存のお客様へHPに来ていただく、道を創る。
チラシやレターにURLの記載を大きくする、店名を囲ってポチマークをつける。
2.HPに何回もアクセスする理由を創る
次はHPそのものに魅力が必要です。
そこで、ブログ機能を活用して、そのお店の商品を使った、事例を掲載する。
それも、こんな使い方あるよ、的なアイディア中心。
あとこちらはメーカーさんでしたので、作りての顔紹介的な提供者の自己開示。
などをお伝えしました。
◇お客様の行動までデザインする。
HP作成後のお話ですが、商品開発も同じ。
どんなお客様に、どんな商品をどのように提供するのかと同じ考え方。
誰が、
どこで、
どんな理由で手に取って、
何のために欲しくなり、
買うという意志決定をするのか。
このプロセスを考えるのが、行動をデザインするという発想。
HP相談の次は開発商品の販路についてでしたが、考え方は全く同じ。
商品自体の完成度は高い、でも売れないというご相談。
パッケージ、フライヤー、HPのランディングページ。
そのどれもがバラバラ、そして「意味を理解せず、バイヤーの提案を採用している」。
だから、社長さんご自身がなにをしようとしているのか混乱状態になっておられました。
HPのケースと同じく、考え方とそのプロセスをお示しし、更に全てのプロセスは最終ゴールに向かい同じ方向を向いている状態を創りましょう、とご提案してまいりました。
◇価値をデザインするとは
HP、商品パッケージ、フライヤー、ランディングページどれも、それなりの完成度。
単体でみれば決して悪くない。
でも、その企業トータルで考えた時に、バランスが悪いんです。
それは、開発の際、顧客の購買行動を考えたところまでデザインがされていないから。
ここに、供給すれば売れた20世紀と、体験や共感がなければ、そもそも顧客から選ばれない21世紀の顧客の変化があります。
お伝えしてきたのは、この考え方を、今できる日常の行動でできるレベルの改善提案。
概念だけ知っていても、日常で使えなければ、知らないと一緒なんです。
開発を開発単体でとらえない、これからの経営の在り方、あなたの傍で一緒に考え続けます。