書評 たった一人を確実に振り向かせると、100万人に届く

非連続な連続の中にいる

もう何度読み返しているかと思うほど、折に触れて読むのが、こちらの書籍。

たった一人を確実に振り向かせると、100万人に届く 著 坂本啓一 版 実業之日本社 2012年。

第四次産業革命進行中という時代認識を震災の翌年もっているという、先見性。新しい時代の変化は非連続。それをヘーゲルの言葉「ミネルヴァのフクロウは黄昏がやってくると初めて飛び始める」を引用し、説明しています。このミネルヴァのフクロウの引用をどうとらえるか、私は既に市中に出回っているマーケティング手法の多くは、時代が変わってから後付けで体系立て「売り出している」そこに惑わされないで、という意図で引用されたのではないかと感じています。懇切丁寧、口語体で書かれたわかりやすい説明の本書が、ここ一節の説明をあえてしていないのので。

SNS全盛の時代をどう認識している?

何度もこちらの書籍を読んでいる理由。それは、著者のこの時代認識と向きあい方への共感とリスペクトからです。そしてこの認識は時代が進めば進むほど忘れてはいけないモノ、私たちが肝に銘じなければいけないものになっています。企業として以前、人として。以下引用

バーチャルワールド(仮想世界)が発達すればするほど、「人としての正直さ「誠実さ」「利他の精神」が尊重される。

等身大で正直。顧客をコントロールしようなどと不遜な態度はとってはならない。無味乾燥な組織・企業としてではなく、一人の生身の人間として、向きあう必要があるし、それができる環境にある。テクノロジーの話ではないのである。

思わず色付けしてしまいましたが、この前提となる精神を持っていなければ、個人ではそもそも選ばれない。企業、団体でももし「長」とつく人の心にこの哲学がなければ早晩市場からいなくなってしまいます。それは、この間の日本を代表する、メーカーのガタツキや市場からの撤退過程を眺めていても明らかです。

共感ポイントとスモールステップ

たった一人との対話

顧客が買う時、その価格はいくらでも構わない。

ブランドとは、旗 イメージ ネーミング 期待である

情熱と手間暇をかける。

対話・信頼・物語・記憶・思い出

たった一人に伝え、思い出を共有する人の輪をどれだけ多く創ってゆけるか。これからの時代のマーケティングは、SNSツールに振り回されることなく、目の前のたった一人の「得」を考え、困りごとの「解決」考え、発信ではなく対話を積み重ねること。SNSツールをどうするか、はその対話にもっともふさわしいものであれば、充分なんです。

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