書評 「対話」がはじまるとき

未来を創る朝読書

「対話」がはじまるとき
著 マーガレット・J・ウィートリー
版 英治出版

 

対話には、未来を創る力がある。

 

いきなりですが、
「ローカルベンチマーク」は、対話ツールとして、金融庁よりフレームが示され、中小企業庁も普及促進を呼びかけました。

そこにあったのは、企業を取り巻くステークホルター(利害関係者)の方々が、「診断」「分析」という視点ではなく、対話を重ねることで、お互いが、気付きを積み重ね、新たな可能性を見いだせないか、という問題提起だったと思います。

 

そして、現在、内閣府から出されている経営デザインシートも、対話ツールとして紹介されています。

経営デザインシートのフレーㇺに内包されている意図は、構想することにあり、ローカルベンチマークの意図は、「今」を認識するにある。

私には、そのように感じられます。

 

どちらもベースに「対話」があるのですが、いままで、各省庁や支援機関が企業とかかわりあう時の視点のベースは、ひとつの静的な塊として企業を眺め、その固定的な対象を「診断」「分析」「理解」する、というスタイルが多かったように思います。

 

ここに来て、「対話」を促進することの意図がなんなのか。
それは、今ここにないものを「立ち現わせること」にあります。

 

本書は、企業経営ではありません。
本書から私が受け取ったのは、対話には社会的課題を浮かび上がらせ、それを解決する力がある、愛と勇気をもって、相手と向き合い、未来を創ってゆこう、というメッセージ。

 

そしてそれは、企業に向きあう時も同じ。

対話には、新しい未来を創る力がある。

ローカルベンチマーク、経営デザインシート、いづれもツールではなく、最終着地点は、今ここにはない、その企業の新しい未来を構想することにあるのです。

 

 

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