小規模企業が、成長、もしくは、持続可能なビジネスモデルを創ろうと思えば、
どうしても、あと一歩を補わないと行けない、「要素」が出てきます。
それは、市場や人材、設備など・・・様々ですが、
そんな場合、一から投資するのはこの時代あまり得策ではないと思われます。
ノウハウのないものに対して資金調達も大変ですし、時間もかかります。
それよりも、連携=コラボをお勧めすることがあります。
相手が自分の欲しい物、必要なものを持っている。
「連携して下さい。お願いします」では、お話は全く始まりません。
この書籍は、効果的、結果の出る連携をつくるフレームワークと事例。
そして最も大切な考え方を紹介しています。
その中で、なるほど!と思った部分を3点紹介します。
抽象度の高い点から
Ⅰ.ミッションの共有
これは、「クラブツーリズム」というシニア向け旅行会社の一事例の中の一説です。
クラブツーリズムは、この会社の旅行が大好きなお客さまの中から、添乗員を育てています。
それは、元気なシニアの社会貢献、参画意欲に基づいています。
同社のミッションは旅を通じて、
「出会い」「感動」「学び」「健康」「やすらぎ」の種をまき、悦びに満ちた社会を実現するとです。
添乗員となった「元お客さま」だったシニアの方はこのミッションに対する共有があるから、
生き生きと働け、よい旅づくりに貢献できます。
それは、シニア添乗員の方には「生きがい」を提供し、
同社に対しては、顧客参画型のよりよい「バスの旅」という企画を作っています。
2.本業への貢献があるか
自社にとって「欲しい要素」「必要な要素」の提供を求める際、
こちらも提供できるものがないと、関係は成立しません。
当然それは、等価交換になるのですが、その際大事な事は、
お互いの取引が、お互いの本業へ貢献ができているかどうか。
3.互いの弱みを強みで補い合える関係になれるか?
自分の弱みを補おうとするから、連携なのですが、
あなたと連携することが、相手の弱みを補えること。
例えば、オイシックスというネットスーパーが販路を拡大したのは、
ネット広告ではなく、牛乳販売店の持つ配達網でした。
毎日の配達に相応しい新商品を探していた、牛乳販売店と
健康意識が高い顧客と配達網が必要だったネットスーパーにとって、
互いの経営資源で、必要なモノを補い合い、かつ本業への貢献そのものを
もたらす関係となっています。
連携は、非常に大切な成長要素です。
連携を創ってゆく時に必要な要素を見極めることが成功に繋がります。