オリンピック関連の予算を検証する調査チームから、3つの施設の建設
中止と「社長不在で進んでいることが問題」という主旨の意見が提出さ
ました。
これは、結局どの段階で地下空洞を「是」としたのか把握でき
なかった豊洲市場移転問題と同じ構造を持っているます。
その構造とは、ビジョンの不在
そして短期利益と損得を優先させる行動規範の横行。
豊洲市場への移転も、2020年東京オリンピックの開催
も、経済の好循環を促すための「機会」に過ぎません。
長期的に経済の好循環をもたらす機会だからこそ、公費を投資する
意味がある。
経済の好循環とは、開催年までの特需が目的ではなく、その後も続く
年月にインパクトをどう創るか、そのあり方が、目指すビジョンのはず。
ところがどちらのプロジェクトにも経済の好循環というビジョンが描
かれておらず、ビジョンに基づき全体を俯瞰し方向性を語る社長が不在
でした。
ビジョンが不在なので意思決定の基準は短期的視点におちいり
目先の損得が優先されざる得なかったのです。
そしてだれもそれに異論を唱えられない。
なぜなら、投資の意味が、が共有されていないから。
会社経営も同じ。
社長がどれだけビジョンに基づく方針をだしているか。
そのビジョンがどれだか共有されているか。
一つ一つの意思決定の判断基準や、行動がビジョンを実現す
るものに近づくかどうか、そして行動すればバージョンアップさ
れる判断基準が常に全社的に共有できているかどうか。
社長が目を光らせないといけないのは常にそこ!
今年ものこすところ3ヶ月。
年頭から芸能人のゴシップから地方議会議員のあり得ない小額の
領収書偽造まで一昔前なら絶対表面化しなかった(させなかった)
人や組織の暗部が続々と表面かしている年です。
第3者に開示できないようなあいまいな意思決定と投資のあり方は
表面化しなくとも、あなたの会社と人生の足を引っ張ります。
清く正しく美しい行動があなたの会社を守ります。
そしてそれは、ビジョンを共有し、そのビジョンの達成のためという
軸があって初めて、我が社にとって何が、清く正しく美しいいのがとい
う行動基準が育ちます。
ビジョンを持ち、そのビジョン達成のため清く正しく美しい選択と
行動をし続けてゆくこと。それは実は人としてとても自然な姿です。