時々、どうしてこんなに、経営者の方は魅力的で、商品・サービスのスペックは悪くないのに、
こちらのお店は、こんなに上手くいかない??と思う事業所と出会うときがあります。
そんな時、何度目かのコンサルでいつも通して頂く「店舗」「応接スペース」ではなく、事務所、倉庫を拝見させて頂くことがあります。
大体、そこはギッシリ、モノが詰まっています。
賞味期限の切れた在庫
(廃棄ロスを出したくない)
既に動かないPC
(高額だったのでもったいない)
古い雑誌
(かって取り上げられた)
半年分以上の在庫
(ロットが大きい方が1個当たりやすい)
何時か使うかもしれない段ボール
(何カ月先の出荷まで見越してるか不明)
社長趣味の読書
(何故、事業スペースに置くのか?)
あるお店の事務所スペースは、うず高く積みあげられた古い雑誌や書籍で真っ直ぐ通れず、
身体を斜めにして歩いておられました。
あるお店の倉庫は、1年分以上の在庫が所せましと積みあげられ、カテゴリーもバラバラ、
どこに何があるかは熟練?の「担当者」しかわからない。
賞味期限切れの食品を従業員が都度、買い取っていた\(◎o◎)/!というケースも・・・
ここまで来るともう頭を抱えてしまいますが、
事業所の人目につかない場所にこそ、その事業所の本当の課題が埋もれています。
例えば店舗やお客様との応対スペースは人間でいえば、顔。
お客様の目に触れない事務所スペース、書庫、金庫は、人間に当てはめると、脳
それも、事務スペースは顕在意識(前頭葉)
倉庫は潜在意識(大脳)のメタファーではないかと私は捉えています。
そうとらえると、余分なモノ、不要なモノで頭が一杯だから、新しい提案が受け入れられないのは
当たり前。
そんな時私がお願いするのは、「倉庫の断捨離」「事務所スペースの断捨離」です。
「断捨離」は捨てることと捉えられがちですが、必要なものを見極める仕事です。
必要な、モノを見極める力がついて来れば、
倉庫スペースが広がり、風通しがよくなるとともに、商品・サービスの幅が広がり、事業所の風通しが
よくなり、大きな変容が始まります。
知恵の経営の実践のスタートはここからです。