前野隆司 著 無意識の整え方 ワニ・プラス刊

昨夜のブログで紹介した、小山龍介氏とビジネスモデルキャンパスを巡る対談があまりに興味深く、

改めてレゾナンスリーディング

私たちは通常、自分が意識して行動しているように感じています。

実際に水を飲もうとすれば、手がカップにむかう動きをする前に、

「水を飲もう」という意志が働き、筋肉に伝わり手がカップを持つ動きとなる。

意志が全て、そう思っているし、そう教えられてきたと思います。

しかし、実験によれば、意識する前に筋肉に命令が行っている。

人を変え、研究者が変わってもなんど実験してもそういう結果になるそうです。

つまり実際は無意識の命令の方が、先にある。

意識は、その命令を後付けで、エピソード記憶としてつないでいるに過ぎない。

 

この、実験を踏まえ著者の前野氏は、人の身体におこるこの一連の動きを

会社経営に置き換えて説明されています。

社長は、自分の意思決定のもと、命令を下し、全社をマネジメントしている。

そう思っているが、実は、社員の方がここの業務に熟知しており、

社長があれこれと指示する前に、ほぼその方向で動き始めている。

意識が無意識の決定を、エピソード記憶としてつなぐように、

社員は、社長の指示に「はい」と言いながら実は全部先にやっている。

社長は事後に報告されたことえを「オレがやったんだ」なんて思っている

こんな、現象よくありませんか??

前野氏が言うように、社長があれこれ指示しない方が現場を熟知している

有能な社員たちに全部を委ねてしまうことでうまくまわっている会社は沢山

あります。意識と無意識の関係もそうではないか?

というのがこの書籍の問いであり、答えでした。

20世紀は、意志をもってやり抜く ことが美徳とされていたように思います。

しかし、優れたスポーツ選手がそうであるように、最高のパフォーマンスのためには、

無意識で最高の型が保持できなければ、結果をだせません。

本書は4名の方との対談を通じ、30の無意識を整える習慣が紹介されています。

この習慣は何のためにあるのか、と言えば、

実は暴走する 顕在意識を整えるためのものなのではないか。

これまで、学んだ意識ー無意識の関係性がひっくり返るような結論ではありますが、

心臓を始め体内の各臓器を私たちは意識的に動かすことは出来ません。

でも、常に生命を維持し、身体を整えようと動き続けている。

水を飲むという顕在意識を使わなければ出来ないような動きであっても、

無意識が先に筋肉に信号を送っているということが証明されているのであれば、

整えるべきは無意識ではなく、無意識の動きをエピソード記憶で繋ぐ、

顕在意識を整えること、こそが必要なのではないでしょうか。