決算書、恥ずかしいです。
そう書かれたメールの返信に「恥ずかしいなんてことありません」と秒でお返事返しました。経営は航海のようなもの、いい潮の時もあれば流れが悪い日もある。凪になって一ミクロンも進まない日もある。そんな風に思えば、潮目や凪を恥ずかしがることはなくなります。
むしろ、その時に何を振り返り、これからのためにどんな準備するか?しかありません。
お金は、潜在意識=普段意識しづらい思考と関係が深いものだ、とよく感じます。
サラリーマン家庭で育ち自身も給与所得者から経営者になった場合、クリアすることが中々難しいのがこの自分では意識しづらい思考の部分ではないだろうか?と思うことがあります。
代々事業をなさっているお家に生れた場合、最初から備わっているのが、自分を信じて儲けることは善、というマインド。これは、絶対神のように何があっても「間違いのない自分」を信じる、ではありません。自分がお客様に提供するものは、全てお客様を幸せにするものだというマインド。もちろん購入するかしないかは、100%お客様の意志と感情にゆだねられています。それは潮目の変化も、凪を停めることも自分にはできないこと。という自然の摂理と同じこと。
だから、時には赤字に転落したり、黒字なのに手元のキャッシュが厳しくなったり、返済負担が大きくなったりは、普通に遭遇する出来事。そこで、恥じるという自分責めをしている場合ではないのです。
もう一度立ち還るのは、自分を信じる心。儲けるとは人の言に者。自分を信じ、他者に貢献する行為。お金の状態は過去の行動の結果であってこれからの未来とは関係していません。恥ずかしいという感情を腋に置き、お客様を幸せにできると自分を信じる方が先なのです。