大きな勘違い<借入金元金は経費として扱える>

10月に開催した、「目からウロコの決算書セミナー」の感想を頂きました。
サービス業の男性です。ベンチャー企業のスタートアップを経験し、様々な新規事業を立ち上げてこられた方でした。ただ時はバブル、ベンチャーと言えども手厚い人員がおり財務への視点はなくとも事業は回ったようです。独立後お金繰りをしっかり観なかったことで少し厳しい状況にいらっしゃいましたが、このセミナーを機に財務をしっかり観られるようになり、経営そのものは改善されました。

以下 頂戴した感想です。
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先日参加した決算書セミナーでは、これまでどのセミナーで聞いても腑に落ちなかった、貸借対照表と損益計算書の関連が、具体的な事例とともにわかりやすく解説され、しっかり理解することができました。
特に数字の大きさとハコの面積の大きさと対比させた図解による解説がわかりやすかったです。また、専門的な用語や理論に偏ることなく、実際の経営の現場でどのように活用できるのかを丁寧に示してくれた点が印象的でした。

借入金の元金の返済原資は、当期純利益しかない。

考えてみれば当たり前のことなのに、「売上さえ上がれば借入金は返済できる」「返済の元金は経費のように控除してもいい」と勘違いしていました。確かに売上はお金の入り口です。ですが、お金には「通り道」があってその道には関所があり、通過する度にお支払いという、お金の出口がありました。出口をいくつも通り最終手元に残るのは売上の数分の一でした。そしてすべての出口を通過した後、当期純利益と呼ばれる金額からしか、借入金の返済原資はないという当たり前の現実を、図で示示して考えた時、数字にもっと繊細さをもって向き合おうと思えました。

「決算書は単なる過去の数字ではなく、未来の経営を見据えるためのツール」という考え方はまさに、繊細に数字に向き合えという教えでした。
日々の会計処理を申告書作成作業のための作業ではなく、数字と向き合いその数字と繊細に向き合い経営戦略に生かすクリエイティブな「仕事」であるという視点を持てました。
今回のセミナーを通じ、高収益、高賃金な企業への変革に向けた新たな視点を得られたことに感謝しています

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