商圏は、片道25分以内 

引き続き、ランチェスター戦略早朝勉強会の感想シェアです。
人格主義経済の時代を実践している企業のお話です。

いい会社とは高収益・高賃金
沖縄の外壁塗装の会社のお話しです。
この会社では、厳密に商圏を決めていらっしゃるそうです。
それは、
片道25分以内!それ以上時間のかかる案件は断ります。
おどろきませんか?
かって私の町の小さな付帯工事業の方々は
「声がかかったから」、と遠さをいとわず現場に出かけられていました。
厳寒の京都府中部でも、海辺でも。片道2時間なんてざらでした。
直行直帰のためスタッフと一体感を持つことができない。
想定以上に経費がかかり、全く儲からない。
現場が遠ければ遠いほど、儲からない、
そんな出口の見つからない相談をよく聴きました。
片道25分の商圏なのに、高収入 高賃金
片道25分以内に高収入高賃金を可能にしているのは、
仕事が、早くて、合理的、だからではありません。
人格主義経済を実践し、
お客様に、
好かれて、気に入られて、悦ばれているから。
実は、こちらの会社では
週に2時間も、現場の方向けに、
感性哲学を学ぶ時間をもっておられます。
「人材は資源」
外壁塗装は、どの会社に依頼しても大きな違いが出るものではありません。
どこで差別化、違いを出すかと言えば、
現場の人の、現場対応力しかないのです。
ランチェスター戦略早朝勉強会を主宰する、
佐藤元相先生がおっしゃるには、
小さな会社は総力戦
お仕事は営業さんがとってくる、
工事は現場の方が施工する、ではなく、
営業さんだけではなく、
現場の方の施工そのものが営業になる。
実際、現場の方と一番接するのが施主さんの奥様。
毎日接する現場の方にいろいろご相談が寄せられたり、
新規のお客様を紹介されたりと、
そして、そんな関係を築いている従業員さんのいる
会社の仕事に値引きを要求するようなお客様いらっしゃらないのです。
人格主義を地で行く経営のお話しですが、
高収益の目的は、自社の繁栄ではなく、高賃金。
高賃金の目的は、沖縄の教育問題の解決です。
社員の給与が高賃金になれば、教育にお金をかけることができる。
そんな思いで、高収益の会社を経営する目的は、社会問題の解決
という地域を思う心にありました。

 

 

 

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