9月9日は重陽の節句

9月9日は重陽の節句。
古来中国では奇数を奇数は縁起が良い「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられ、陽数の最大値である「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句の1つとしていたそうです。

節句の一つとなるぐらいエネルギーが高くおめでたい日
昨年の9月9日は目の前で一瞬にして塔が崩れるようすを眺めるような気分を味わった日でした。人生、「死ぬこと以外はかすり傷」が合言葉の私もまぁまぁ凹みました。

ただ、あの日から丁度一年、
今となっては、崩れたものも、なくしたものも何もなく、逆にあの日がスタートで
今思いがけずたくさんのギフトを手にしています。そう思えば、やはり9月9日はエネルギーの高い好き日、なのでした。


品格は活きるマナー

女性として、経営者として尊敬している山本由紀子(通称ゆっこさん)さんが書籍を出されることになりました。
ゆっこさんは岐阜県で代々続く呉服屋さん山呉服店の経営者。
私は、ずいぶん以前雑誌「商業界」の特集で彼女の活躍を知って、小規模企業の稼ぎ方のお手本のようなお店、お手本のような経営者さんだ!と心ひそかにリスペクトを送っていました。

3年前ゆっこさんは事業承継を機にご主人を岐阜に残し、京都でご自身の新天地を開こうと単身でお越しなさいました。

まだまだ現役感バリバリのゆっこさんだからこそ、長女様にお役目を譲ったとはいえ、ゆっこさんもお店に出入りされていると、スタッフ方がどちらの顔色も見てします。
それならと、サクッと単身で京都に来られ、反物だけを置く小さな呉服店を開かれたのです。

その行動力!!
お出会いした頃は、ある案件のエントリーを締め切りぎりぎりまで大奮闘で作成されたり、とにかく京都のお店を軌道に乗せようと、奔走されていました。

いつも、たおやかな着物姿でお越しになられ、若い人の中にも積極的に交わられ、飾らない物言いと誰に対しても分け隔てなくお話しされる様子がとても素敵。

そんなゆっこさんから「本を出そうと思うの」とお聞きしたのが、2020年の初頭。なんと東京まで出版セミナーに通っていらっしゃいました。
「容子さん出版セミナーはいいわよ。自分中にあるものを、コンテンツとして引き出してもらえるの」とウキウキな話してくださいました。

そして、こちら

ついに形になって、9月28日出版です。
私が、わざわざご紹介させて頂こうと思ったのは、すっかり意味どころか、型まで忘れ去られた「礼儀作法」の意味が丁寧に説かれていることに感動したから。
そして実は礼儀作法こそが、誰であれ目の前にいる人に対する「思いやり」だということがわかりやすく書かれています。

ゆっこさんと一緒にいると、堅苦しさなどみじんも感じませんし、礼儀作法に厳しいという印象も持ちません。

でも、一度だけ、京都のお店に伺わせて頂いたときの玄関先に用意されていたウェルカムボード、店舗兼住居のしつらえ、調度品、ご準備くださっていたお茶やお菓子の数々を前にしたとき、相談事に訪れた私のためにどれだけ心と時間を使ってくだいてくださったのかが感じられ感動しました。

ゆっこさんの教科書のようにきっぱりとした長女さまへの事業譲渡のさまは、礼儀作法を、人として活きるための「思いやり」として実践されてきたからだからこそ実現できたのではないかと思います。

経営者であってもなくても、美しく活きるための教科書となる一冊です。


オリンピック2020

直前まで開催が危ぶまれた、オリンピック・パラリンピックが無事終了しました。
私は競技の内容よりもタイトルに2020が付けられていることにずっと違和感を感じていました。見るたびに「え?いま2021年だよね」と確認したくなるような気持になりました。

大会が終了し、2020が撤去された瞬間に一気に時間が進む=変化が更に進むのではないか?
そんな気がします。

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