書評 2000人の崖っぷち経営者を再生させた社長の鬼原則

未来を創る朝読書

本日は、祈るような気持ちで書きました。

2000人の崖っぷち経営者を再生させた 社長の鬼原則
著 板坂裕治郎
版 かんき出版

◇倒産の現場

自己破産、もしくは倒産する経営者と向きあったことはありますか?

私は30代の初め、公的融資の斡旋を繰り返したあげく返済資金が回らなくなった社長さんから、これまで公的融資で調達した「資金」は全て高利の借入先への返済に使ってきた、という「告白」を受けことがあります。

大の大人、それも自分の父親より年配のご夫婦が泣かれる現場に立ち会い、右も左もわからぬまま弁護士の手配をし、連帯保証人の方々とも個別に会うことになりました。

身が引き締まる思いをしました。

小娘に毛が生えたような私がその仕事を全うできたのは、当時上部機関に在籍されていた銀行OBの方がお休み返上で私に付き合ってくださったから。

その弁護士を交えた協議の結果、最善策は自己破産手続きをすることでした。

当時は、金利20%超の商工業者向けのローン、消費者金融が普通にまかり通っていた時代。

その方の倒産の原因も、20%を超える商工ローンに手をだしたことでした。

このような極端な高利な業者は居なくなりましたが、やはり資金繰りで苦しい思いをなさる社長様の相談を聞く立場、関係機関の方々と善後策を考える立場に変わりはありません。

どなたも言えない「厳しい選択」を迫らなければいけない瞬間に立ち会うことも多いです。

厳しい選択を迫らなければならなくなったどの方も、「真面目」で「優しい」。

ただ、お金に対して「無知」なだけ。

◇社長の鬼原則

著者の板坂裕治郎氏の肩書は、「アホ社長再生プロモーター」。
一度聞いたら絶対忘れない、超絶わかりやすいこの肩書。

著者自身が、借金1億円を抱え、死を意識。
まさにその時、中学校からの同級生の一言で目が覚めます。

「死ぬなよ」「おまえ無保険じゃけんの」

その瞬間に、流していた涙も引っ込み、腹をくくり、
「1円にもならんのじゃったら、自殺する意味もないな、ガンガン前にいくしかないのぅ」
と決意。

中小零細弱小家族経営者であった自分がかかっていた4つの疾病と真正面から向き合うことを決意。
破産も倒産もせず、アホ社長再生プロモーターとなった現在も「絶賛返済中」。
そう、「決意」をすれば、全ては回り始めたのです。

板坂氏がいう4大疾病とは、

 怠惰=当然しなければいけないことを怠けてしない
 傲慢=おごり高ぶって人を見くだす
 自堕落=行いや態度などにしまりがなく、だらしないこと。
 無知=知識がないこと、知恵がないこと、学ぼうとしないこと

◇どんな苦境からも復活できるたったひとつの方法とは、知恵を出すこと。

お金よりも知恵と、口で言うことは簡単。

しかし、板坂氏のように自分の生き様でそれを証明しながら「コンサルタンㇳ」として経営者を再生させることができる人は超レアな存在。

板坂氏は本書でこう述べています。

根拠のない自信に背中を押されて社長になるのは悪いことじゃない。
だが、社長になったから経営者になれるわけじゃない。
アホ社長経営者げと成長できるかあどうかは、失敗したときの向きあい方にかかっている。
(本文85ページより抜粋)

自分で向きあう、覚悟さえできれば、支援者からの提案以上の知恵をだされるのが「経営者」。

知識を身に着ける、それだけは、支援者からの提供が必要なケースがあるかもしれません。
しかしその知識をもとに、行動し知恵とする。

復活の方法は、事実と向きあい、知識を身につけ、知恵を絞って行動する。ただそれだけ。

支援者としてできることは、事実と向きあうきっかけをつくる。
そして向きあうことを始めた、社長から経営者に変ろうとする方と対話を重ね「心」を支え続けること。

ただこれだけ。

本日も素敵な一日となりますように。

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