毎日の1% その先にあるもの

 昨日は、京都四条烏丸、経済センターにて開催された、「中小企業応援センター事業 創業セミナー」の総合司会を勤めさせていただきました。5月、登壇者にお声がけするタイミングから関わらせて頂いたこの企画、得たものが大きすぎ、感謝しかない状態とは、このようなことを言うのかと、思いながら眠りにつきました。

得たものはこれからの仕事で還してゆきます。

このブログはその決意とともに、山本容子の視点から描いた昨日の報告です。

なんにもないところからスタートする

 創業は文字通り、業を創造すること。それは何もない状態から、何かを創り続け、「仕事」として成り立たせること。

 青木千草さんが開発されたCITTA手帳、2019年度版の販売部数は3万8千冊。製造した50%は返品になるといわれている手帳業界で販売率98%。イノブン、ロフト、ハンズなど名だたる小売店からの引き合いが絶えません。

 中田俊さんは、税理士事務所の代表兼、京都四条烏丸の一等地のオフィスビル最上階でシェアスペースを主宰しています。こちらのスペース、会員制ですが、ドロップインもOK。もうすぐ2歳になる社員アオ君が居たり、市長の訪問があったりと、多様なメンバーが行き来する、まさに「イノベーション」がおこる環境となっています。

でも、それは、青木さんだからできたんでしょ。

中田さんは、頭もいいし、特殊なケースですよ。

 お二人の業績がすごすぎて、そんな声も聞こえてきそうですが、そこが、大きな勘違い。

 17年前シングルマザーだった青木さんのスタートは、2012年に自分で手作りした手帳。←市販のノートに自分でボールペンで線を引いて作っておられました。

 税理士事務所から独立し、事務所を構えてHPを作り、これで依頼の電話が鳴るだろうと、思っていた中田税理士事務所の電話は半年間、鳴らなかった。

 ほんの数年前の出来事です。

 

根拠のない自信には根拠がある

 手帳業界のことなど、何一つ知らずに参入した青木さん。「そんなこと辞めたら」という声も「もっとこうしたら」という、善意のアドバイス山のようにあったでしょう。制作部数を1000部にしたとき発生した「落丁」という大ピンチそれを「誰かのせい」「お金がない」にして諦めず、逆にチャンスに活かしました。

 電話が鳴らなかった、中田さんは目先の「おいしい仕事」ではなく、自分が本当にやりたい事を妥協することなくやるにはどうすればいいかを考え抜くために、アメブロの情報を頼りに全国を回りはじめます。そして応援される存在であるにはどうすればいいかという問いにたどり着きます。

 お二人を襲った「危機」

 それを乗り越えたのは、よくいう「根拠ない自信」があったからだとも言えるでしょう。

 でも、お二人の自信には根拠がある。

 その根拠こそ、毎日の1%の努力を重ねている自分に対する信頼であり、自分のことを好きでいることであり、その延長上にある尊敬できる自分。

 

 青木さんは言います。毎日の小さな「~したいな」それを蔑ろにする人は起業に向いていないと。その小さなこととは、「フルメイクしたい」というような、超個人的な小さいこと。「トイレが汚れているのがイヤ」なら、汚れている状態を作らないために毎日掃除する。どちらも15分以内で済みます。

 心の中に浮かんだ、「~したいな」という感情を無視せずに、きちんと成し遂げられる日常を創る、

 創業もスタートは「~したい」という「思考」と「情熱」。大きさの規模は「フルメイク」や「トイレ掃除」とは次元が違いますが、行動の積み重ねという点では同じ。

 大きなことを成し遂げる、最初の一歩としてできることは、本当に小さなことです。

 お二人は、そんな小さな一歩を日々やり遂げていらっしゃいました。

尊敬できる自分でいる

 それが、この一言に込められています。

尊敬の理由は、手帳を3万8千部売った、市長も訪問するシェアスペースを創った、ではありません。

 毎日、自分の中の小さな、「~したい」を「する」に変えて行動を続けている自分だから尊敬できるのです。たとえ赤字になっても自分の「ビジョン」と違うことはしない自分だから尊敬できるのです。

 それこそが、青木さんが最後におっしゃった、思考と行動と言葉が同じであるという状態!

創業は現実化の積み重ね

経営は現実化とお金、双方が循環し続ける状態を創ること。

 自分が好きなことを、自分がやりたいように突き詰めたポイントと、相手が好きなことが交差すれば、そこにお金が生まれます。(青木さんの発言より)

 自分のやりたい事を貫きながら、相手からも応援がもらえる自分(会社)でいるにはどうすればいいか、この二つの問いが合わさったところに、仕事が生まれます。(中田さんの発言より)

 昨日のお二人から頂いたメッセージ、言葉でまとめれば、このようになりますが、同じ場にいることで、感じとったエネルギーは、言葉に代えがたいものがあります。昨日は新潟や埼玉など遠方からのお客様も多かったのですが、それぞれが感じとられたエネルギーを基にご自身の場所で「花」を咲かせて頂ければと思っています。

 

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