書評 「見えない資産」経営

未来を創る朝読書
令和元年 6月26日 一粒万倍日&天赦日

「見えない資産」経営 企業価値と利益の源泉

著 三冨 正博氏

版 東方通信社 2017年

この本出版されたときもっと売れる!と思っていました。

公認会計士というと、金融資産や物的資産の計算を主軸に考えている方々という主観を持ってしまいますが、そこで終わってはいない。

企業価値の創出とはどういうことかを金融資産と物的資産という見える資産と、見えない資産 ここでは顧客資産と人的資産、その中心に組織資産を置き、それぞれの関係性に着目しています。

中心にまたまた計測できない組織資産をおいているところなど、さすがだなと思います。

図式化されている、概念図がバリューダイナミクス、バリュートライアングル、文化。売上・タイミングの三つの輪とシンプルなので、逆に全ての事象をこの図に落とし込むのはどうなんだろうと、感じてしまいます。

さらに秀逸だと思うのは、DCFモデルとバリュートライアングルの関係性を示した図。

これは意識=無意識という上下の2軸。その最下層に情熱と文化を置いている点。

情熱=ワクワクの上位概念に文化

その上に戦略 そして最上層に成果となっている。

この相関図を公認会計士という方々が開発されたという点が素晴らしい。

関連記事

  1. 書評 「どうせ無理」と思っている君へ

  2. 書評:「マーケティングとは組織革命である」  大儀と勝ち筋を…

  3. 書評 思うは招く