経営デザインシートで未来を考え、未来を描く、その前に  

内閣府から発表された画期的なツール 経営デザインシート

先日の事業承継フォーラムで発表された経営デザインシート

内閣府からはその作り方、描き方のマニュアル的なものも一緒に発表されていますが、中々に画期的です。なぜなら、「対話しながら」創りましょう。「無理に全部埋める必要はありません」と添えてある。

また、企業の中心軸にあるのは、生産している製品、もしくは提供している商品・サービスではなく、価値が何か。その価値をどのようにして想像しているかのプロセスであるビジネスモデルが中心にある!!

そして一般的な、いつまでに何をするの事業承継計画を創る前に、こちらをお使いくださいとのこと。

そう、計画の前にデザインがあるということですね。

そしてデザインとは、問題解決のための思考であり問題が解決するための表現であるということ。(デザイン思考ってこういうことだと理解しています)

昨日と同じ明日がつづくのであれば、1年後の売上利益はいくらで、2年後はいくらでと数字を創り、その下に事業承継に係る出来事を埋めてゆく。

それももちろん必要ですが、それ以上に

どうやってその売上創りますか?という戦略と行動が必要。そこすっ飛ばして、売上は書けない。

どんな未来をデザインするの?

その時に一番重要になるのが、どんな未来をデザインするか?

残念だけど、そこが明確でない限り、経営デザインシートもはいと渡されただけでは、中々辛い。積み上げ方式の答えが決まっている未来しか書けなくなります。

後継者として、意思をもって継いでいない場合。自覚がまだ生まれていないケースの方には、このシートのまえにやっていただかないといけないことがある。

それが、感謝。道徳的と言われようとなんであろうと、なにより親への感謝を持つこと。一つ一つ小さな出来事に感謝する。そうすると、いずれ、感謝が戻ってくる。その繰り返しが、「選んでない」から「選択する主体としての自己」が生れる。

感謝は朝起きることができたレベルの感謝。

感謝すると感謝されることが増えるというのは当たり前のことで、その中から初めて「やりがい」や「ワクワク」が生れる。

そのワクワクを拡大するとどんなビジョンが描けるか。ここから等身大で経営ビジョンを創り、経営デザインシートのこれからが描ける。

小さなありがとうを一杯もつ人が実はブレない。

例えば、明石家さんまさん。20代前半から還暦を迎えてもテレビで見ない日はないぐらいブレイクし続けている。でもあの方の考えの基本は「生きてるだけで丸儲け」普通の人は当たり前とおもっている今生きていること、それさえも儲け=ありがたいと思っている。

だからなんにもで感謝できるし、なんにでもワクワクできる。そして飽きられない。いつもいかなる時も、さんまさんらしい。

これまでの相談経験から事業後継者として、やりたい事、すべきことが見えないという方、実は決して少なくないと感じています。

もちろん現在の延長で継続されることがわるい訳でなありませんが、時代の変化が速すぎる昨今、現在の延長戦以上のことを構想できるかどうかが、10年後の自社のアあり方を決定づける岐路かもしれません。

まずは感謝を。そして感謝を土台に、自分のやりたいを描く。

デザインシートの創りかたはまたつぎに。

 

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