1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート
著 永谷研一 発行 クロスメディア・パブリッシング
私たちは、規則を破れば、
学生なら、反省文を書き、社会人になれば、始末書を書いてきました。
その多くは、
出来なかった理由と、今後このようなことは起こしません、という決意表明です。
これで私たちは、一件落着としています。
しかし、
本書によれば反省では本当に人は成長しない。
一見、びっくりな定義ですが、実際に自分の過去や周囲を見渡してみればわかるように、
小さいことでも同じような「失敗」を繰り返す方、結構いらっしゃいます。
私にも、自分にとって、いいことだから続けようとしても、
どうしても続けられない事、どうしても失敗してしまうことあります。
本書は、そのようなあり方に対し、軽やかに解決の糸口が差し出されます。
反省とは、自分の悪い面に着目する苦しい作業。
そして多くの反省文は、
「○○しました。ごめんなさい、もうしません。」です。
事実を認める・謝罪する・宣言する。で終了しています。
失敗を成長機会として活かすために必要なことは、
「内省=自分の本音と向き合う」です。
ところが自己評価が低いと、
自分の本音に気付きたくない、もしくは、自分の本音をオープンにすると傷つく、
という「世界観」の中にいらっしゃるので出来ない。
つまり、内省をする、自分の本音に迫るには自己評価を高める必要がある。
自己評価を高める、
これは、がんばって出来ることではありません。
がんばらないで、小さい成功体験を積み重ねること。
ただ人は、そもそも、
小さい成功体験を成功として認めることが出来にくいのです。
なぜなら、人の脳は、欠けているものに注意がゆくという習性があり、
出来たことより、出来ていないことにフォーカスしてしまうようになっているから。
そこで、
本書では、具体的に、小さい成功体験を認め、ノートに書き出しすことで自分が肯定でき、
自分らしいあり方を実現するまでの工程が、丁寧に、わかりやすい言葉で説明されています。
毎日5分 今日出来たことをノートに書き出し、1週間に1回
その中の一つを書き出し、更に深く振り返る。これを続けることで、
自己肯定感が高まり、自分の道を発見してゆけるといいます。
私も今日から、こちらのノート実践しようと思います。