自分を知る 2 圧倒的技術優位があってもなお

 圧倒的な技術優位があっても、その商品やサービスに顧客価値が感じられない、そんな残念な状況に出会うこともあります。

 なぜそうなのか?を考えた時、そこには、客観評価がないのです。

 厳しい言い方をすれば。「自分の都合ばかり」なのです。

 これだけ「欲しいもの」が溢れ返っている昨今、もうお客様一般では広すぎます。
 
 例えばある特定個人の「誰が」「どんな時に」「どのように」使うのか、そしてそれを「どのように悦ぶのか?」という問いがない時、どんなに他社より技術で優れていても、その商品・サービスは自分よがりでお客様を無視したものになってしまいます。

 工場で機械と向き合っているばかりで、顧客の気持ちなどわからない。これまで問屋に任せてきたから・・・。元請の要請以上のことは考えられなかった。
 
 そんなお言葉が聞こえてきそうですが、私たち人間には「想像」する力があり、「相手の身に沿う」力を備えています。

 ましてや自分が創る商品のスペックや仕様を決められる立場であれば「自分都合の規格・企画」ではなく、「顧客の立場にたった企画・規格」を創れなくてどのようにして価値創造を行うのでしょうか?

 使うべきエネルギーを顧客価値の創造に向けず、自分の力ではどうすることもできない景気や政策に対する不平、不満を言い募る時、お客様は不在になり、圧倒的技術優位は世の中になくてもいい技術として忘れ去られてしまうのです。

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